バケツの袋

  • 2014.08.29 Friday
  • 20:19
師匠からもらったバケツ、その袋がボロボロになったので作り替えることに、出来上がってみたもののお骨を入れる雰囲気が漂ってしまった。なにか装飾を施さないと;

↑この生地は遮光カーテン、グレーの部分はタッツケ袴の残り生地、これじゃ「チーン」は免れない。翌日トランプのプリント柄をみつけたので、回りにイミテーションのポケットを縫い付けることに、一つだけ本物のポケット(笑)


これで、良いのだ!妥協w
窓の外では、秋祭りで演奏する太鼓の練習が響き渡っている。先日まで暑かったのが嘘のようだ。
太鼓の音に混じって鈴虫だろうか、虫の音。

久々のマジック特番

  • 2014.07.31 Thursday
  • 08:40
平成26年7月29日(火)フジテレビ放送セロ特番
アイデアがすばらし、フジテレビの演出だろうか33ネタも突っ込まずにネタを減らして品のある演出にして欲しかった。と言いながら楽しませてもらいました。とても勉強になったのであります。

覚え書き

オープニング
01プロジェクションマッピングからCO2 出現(全く同じ事を師匠の23回忌でやりたかったのだけど、予算が足りなく断念したことを思い出す。三越劇場もう少し奥があったらなぁ、無い物ねだりw)
02Twitter画面から小鳥の出現
03小鳥を床に押しつけ消失
04同じ床からカーテン出現
05客男女二人の瞬間移動、100mリール付き、目隠しを利用
06セロ自身の瞬間移動

浅草ロケ
07のれんを使って甚平に衣装替え
08紙風船を破裂させ、切りくずを折り鶴に変化、元の紙風船に復活はすばらしいアイデア!真似したい、やっている人いたような。誰だっけ?
09飴細工の蛇 電極ホワイト、大きな蛇の取りだし
10カゴに生きた蛇を入れ風呂敷をかけると小さな飴細工の蛇と籠に戻る演出(飴細工みごと)

銀座ロケ 熊本館
11特産のスイカに客が手の平をかざすと自動切断6切れ(楽しい)
12くまモン小ぬいぐるみの浮揚からくまモン本体の浮揚

東京タワーロケ
13客に指輪を借りる、東京タワーのジルコニア模型タワー先端アンテナ付近に指輪の瞬間移動
14iPhoneで音声認識、トンカチの出現、ショーケースを割り指輪を取る、ショーケースのガラス復活
15ルックダウンウィンド上でカード、セロはカメラ目線で客のカードを見ていないことを証明good!、空中でつかみ取る(普通のパス)、その後サイン。ルックダウンウィンドを貫通してサインカードがガラスの向こう側に張り付く(スタッフはライブ感覚で準備かな?ご苦労様です。感服)

種明かしコーナー
コインアッセンブリー
16種明かしはネット上でのみ動画公開という手法、テレビではタレントのリアクションを収録(グッジョブ)
17透明カード再び透明カードでサッカートリックコインアッセンブリ
これはりゅうけんさんがやっていたようなきがしますかんこくのばんぐみですが、記憶違いかも

新橋 生放送
18生の焼き鳥→煙→ハンドトーチ→生焼け→食べる(笑)

渋谷ロケ
Fridays ジャグリング パフォーマンス もう少し見たかった
19カード、1245のカードフォース 12:45 時間当て
20カードケースに12:46とサインをケースフィルムに書く、マッチで穴を開ける、フィルム穴の復活(ありもの)
21同じマッチを再び自然点火する。(よく出来ていた)
22観客全員のスマホの時計が12:38に戻る「時間をプレゼント」

幕張ロケ
23フライングブーメラン
24スケートボードでホバーボード、スケボーリビテーション

セロばあちゃん
25看板、ハンバーガーが梨に→洋なしの出現→おもてなし=おもたいなし「おめてぇなし」→ふっなしーに変化

東京タワー 生放送
26ホバーボードで登場(ポールと見せたフライングなのに演出的に伝わりにくい。手品師は陥りやすく思いついたらやってみたくなるジレンマ発生間違いなし、これは勉強になった。作品作りにネット動画を参考にすることはこれまた要注意と自らに警鐘)
その後VTRを見たら純水に車の窓を半開にしたポールリビテーションだったかも、どちらにしろ作り手はネット動画症候群注意

武蔵小山商店街ロケ
27アメから雨(水芸というよりも最近のペットボトル応用)
28神業=紙技、たたまる千円札(ありもの)
29シャツ型にたたまる千円札(ありもの)
30千円のボーダーシャツが千円模様のシャツに(大きな千円札生地で作り物)

セロばあちゃん
31高閣で頭から煙が出るドッキリ(韓国のどばっと出る方)
32ダンシングアンブレラ(バランス悪いか、久々のダンケンで悲しいロケ。申し訳ないが、これはカットする勇気が欲しかった)

スタジオから
33中継先でセロの消失、ビジョンカー、スタジオテレポートならずか、元々その気は無い演出なのか不明。

インターネットを利用して、タネが知りたい人だけその動画を見せ、それを見ているタレントのリアクションを撮影する演出は思いも付かなかった。(拍手)

さて、落語協会、夏の寄り合いに行ってきます。カレーが楽しみw

手品用オモチャ札の扱いに困った

  • 2014.07.18 Friday
  • 10:29
ジョンアーチャーさんがペン&テラーの番組「Fool Us」で演じたBlank Nightがマジックショップで売られていたので(笑)買ってみました。寄席でもできそうな手品ですので、現在こねくり回しております。台本作りが楽しみ、そのなかで、こんなオモチャのお札を作ってみたのですが、リアルにこだわってしまい、公共の場ではまずいでしょうか?裏は真っ白なのですが、人に聞いても賛否両論。
7月下席鈴本演芸場で演じてみたいと、思慮しております。

製作に丸二日かけてしまって、使いたいけど、どうしよう!
記号番号、銀行名、印刷局名、顔、すかし、ドット、印、フォノグラフ、を変えて、裏は白い紙のままです。できたら手伝ってくれたお客様に差し上げてお帰りいただきたいのですが、やっぱりまずいかなぁー。
知識が足りないので、どなたかアドバイス頂けると嬉しいです。

現在の心境ですと「演じてみて怒られたらすぐにやめよう」と思っているのですが、その怒られ方が、これは法律違反だ!となったらどうしよう!と悩んでいます。演出的には途中までお客様が「本物の壱万円札?」と思われたいのですが、、、、。
続きを読む >>

ライブ&レクチャー御来場ありがとうございました

  • 2014.03.31 Monday
  • 12:25
3月30日(日)ファンタジアさんで行われましたライブ&レクチャー御来場頂いた皆様、応援して頂いた皆様、ありがとうございます。当日お配りした資料の中で日本蒸籠ネタ場考察が小さく見にくいレイアウトでしたので、大きく載せました。製作のご参考になれば幸いです。

クリックで大きくなります
↑2013年の考察画像です
↓2014番最新日本蒸籠の概要です
レクチャーで使用していた型の図面

東京マジック倶楽部第11回発表会

  • 2014.03.13 Thursday
  • 20:46
平成26年5月24日(土)
東京 新宿 角筈区民ホール
ーーー 入場無料 ーーー
午後1時開場
午後1時30分開演

私ども東京マジック倶楽部は,アマチュアばかりのメンバーが集まり,昭和62年に新宿区において産声を上げて以来,区内のお祭り,子ども会,福祉施設などで日頃の練習の成果を発表してまいりました。

また,平成7年3月に初めて発表会を開催して以降,平成24年5月に記念すべき第10回の発表会を実施し,今回は約2年ぶりに第11回の発表会を開催できる運びとなりました。

ベテラン会員も徐々に高齢化してきましたが,いざ舞台に立つと日頃の練習以上の成果が出せる境地を見いだしており,皆様のご期待に応えられるよう,会員一同張り切っております。
皆様のお越しを心からお待ち申し上げます。


広和は演出と出演いたします。
アマチュアマジシャンの方々なのですが、どっこい刺激されております。
新し演目に挑戦しようかしら、などなど。

レクチャー&ショーのご案内

  • 2014.03.12 Wednesday
  • 16:31
4年ぶりにマジックファンタジアさん主催レクチャー&ショーに出演します。今回のお題は「和」広く和を広和がお贈りいたします。
「古典は新しい!」という楽しみ方です。

日  時:平成26年3月30日(土)午後2時と午後6時からの二回公演
場  所:東京都北区中十条4-3-9マジックファンタジアスタジオ1F
料  金:2500円
出演者:ダーク広和、渋谷慶太、ウソツク・ダーマス、渡邉裕介、コンテスタント数名
ご予約:TEL/FAX03-3905-5872
メール fantasia@mui.biglobe.ne.jp
にて賜ります。広和はチケットを持っていません。

今回の出し物は日本の古典マジックから
1 日本蒸籠の考察
古典で有りながら、マニピュレーションにまで使える余地を含んだ素材です。
たとえばスポンジボールも楽に入る。ピラミッドのようにもスチールできる。
2 ディーンボックス
日本仕様に改良した作品を演じます。とても好きな演目で寄席でも披露させて頂いております。
3 難しい技法の効率的な覚え方
脳科学から実践して、理解します。
以前ファンタジアさんでやった内容とは違う、より実践的な講習になりますので、いかに講習が面白いものになるか、脚本をこねくり回しております。

島田晴夫レクチャー

  • 2014.02.24 Monday
  • 16:19
23日(日)東京マラソンがあった日。東京マラソンは30万人の応募で3万人の参加なのだそうです。こちらはさらに絞られて30名の参加人数でした。まさにラッキーなお客様。私も参加させて頂きました。
さて講義はいぶし銀の魅力と申しましょうか。プロマジシャンになるキッカケからはじまりまして、テンヨー時代ですね。

約2時間半のトークとサロン風マジックの実演でした。ステッキからシンブル、タバコ、鳩、四つ玉で構成された演技。

その後、同スタジオで謝恩会となったようですが、残念ながら私は時間切れで退席。
翌日24日島田先生はハリウッドに戻られるそうです。
6月にも日本にいらっしゃるとのこと、楽しみですね。

第55回テンヨーマジックフェスティバル

  • 2013.09.23 Monday
  • 18:50
9月22日(日)に三越劇場で行われた第55回テンヨーマジックフェスティバルを見ることができました。それはひょんな事から、ひょんな事はご説明できませんが、出演者の感想を書かずにはいられなかったのと、また新製品手品道具を買ってしまったのと、同じ日に八王子で国際マジックコンベンション「マジックファンミーティング2013」が開催されていることの記録として。

午後5時丁度に銀座線三越前に到着、開演は5時なので焦ってエレベーターで6Fに、焦っているときに限って各階停車はお約束。劇場前で支配人さんとバッタリ会ってご挨拶、先日劇場をお借りしたばかりなので世間話をさせて頂く。すでに開演時間を過ぎて入場、まだ演技者のVPがプロジェクターで流れていてホッと安心、全員の演技を見られそうだ。まだ演技ははじまっていない。久しぶりに客席で手品鑑賞、やっぱり手品は正面から見るに限るw

自分のこざかしい知識など空っぽにして見る。手品おもしろいなぁー
司会むずかしいなぁー
ムービング照明の仕込み大変だったろうなぁー(こらこら、楽しめ)
1部終了休憩時間に新製品の販売会があるのだ!
まとめ買い(笑)
「魔法使いの印刷機!!」が壊れていた。というか破けていた。きっと内職さんが急がされたのかな?今までのテンヨー製品では考えられなかったことなので、社主のご不幸など、きっと喧噪の中で新製品開発が行われたに違いなく、検品まで時間が回らなかったのだろう。手品の構造は理解したので厚めのケント紙で作り直しておこう。相変わらずルーバーフィドラーさんのアイデアは面白い。今回の新製品は奇術素材集のようだ。手品師にとって良い勉強になった。
カズさんと挨拶したり、懐かしい顔ぶれを会場で発見。皆さん元気で何よりだ。

二部の開幕。
都々さん
銀座のお店できっと毎日演じておられるのだろう、練られた演技に感銘。絶妙なミスディレクションが体から勝手に出くる。お客さんを外させない間がいやらしくならないのはセンスが良いからなのでしょう。それとも銀座の土地柄か。プロジェクタによるカードマジックでも充分に演技者の意図が伝わってきました。カメラワークご苦労様でした。

天平さん
シルク・ドゥ・ソレイユに登録されているパフォーマーは独創性がどこかで光ります。天平さんの場合、LEDで光っていました。以前よりスピーディーな展開に、それよりも三越劇場はタッパが無いのにディアボロ!高さコントロール素晴らしい!低く上げてのダブルターンおみごと!全手順を拝見できて幸せです。理屈じゃなくて、行動するパフォーマーに脱帽。

Yu ho jinさん
すばらしい気迫。演技は静かですがその気は充分に伝わりました。交通事故で大けがをして、きっと歩けないのでしょう。暗転中割板付き、演技終了も暗転中割。しかし演技には怪我など微塵も感じ取れませんでした。それ以上に呼吸、気迫が伝わってくるのです。島田先生もスタンディングオベーションを送っていました。どれだけ練習したのだろう。精進すれば手品でも純粋に人を感動させることができる。彼が証明してくれました。ありがとう。


テンヨー大会は7年先まで三越劇場で予約されていて、日程が押さえられています。
八王子京王プラザの大会場はこの日取りしか空いていなかったのかな?
22日(日)とダブってしまいました。この日は午後1時に仕事が終わってこちらに顔をだそうかな?と思いつつ今日しか散髪できないといつもの床屋さんに行ってさて八王子と思ったらひょんな事で日本橋の方へ。節子姉さんありがとうございました。感動しました。

9月1日公演の通し稽古

  • 2013.08.19 Monday
  • 16:34
9月1日(日)に三越劇場で公演するダーク大和二十三回忌追善興行の通し稽古8月17日終わりました。暑い日に午後1時から4時30分までほぼ公演内容を全部。
本日は19日、ビデオでながらの確認、参加できなかった方のためにビデオの編集、約3時間の公演が8分30秒までカット出来ました(笑)
最後の出し物ドジョウすくいのマジックバージョンまだ悩んでます。まだ造作してます。

下席は上野鈴本演芸場の夜ひざ、左龍師匠がトリです。そこで、やらせてもらおうか、やっぱり本番までしまっておくか、それも悩んでいます。左龍師匠に相談してみようかなw
稽古の日、司会の喬之進さんこないなぁ〜、おかしい。これは絶対私のミスだ。と調べるとその通り。喬之進さんには「27日通し稽古」と連絡していた模様。とほほ;; ごめんなさい。

さらに大変なぼけ発見!! 大事なお客様にお知らせを郵送していない事実発覚。
切手を発送分計算して買ったのに、25枚も余っている。きっと計算違いだなどと高をくくったのが大間違い。住所録に変な検索がかかっていてそのまま保存、抜けがあった間抜けなお話し。お客様から
「いつやるの?チケット代わからないから、とりあえず二枚で一万円振り込んでおくね」
申し訳ないやら、恥ずかしいやら。とても反省しています。とても感謝しております。

ラスベガス大全の記事に敬服「よく見ているな」

  • 2013.06.14 Friday
  • 10:34
日本語で読めるラスベガス事情ページといいますか、旅行代理店ページ「ラスベガス大全」の記事に以下の記事を見つけました。手品師としては悔しいけど納得させられます。事実ですから。現在のショービジネス界におけるマジックの位置が垣間見られます。このギャップは手品師にとって良い兆候だと私は思っているのですが、実は。
以下転載させてもらいます。本文は写真入りですので、ラスベガス大全もご覧下さい。



トップレスもある! 早く観ておきたい無名のマジックショー3本 2013.5.15

 今週は、マジックショー業界を取り巻くきびしい実情と、最近始まったばかりの小規模かつ無名のマジックショーを3本紹介してみたい。
 マジックショーといえば、90年代まではラスベガスのショービジネス界の花形的な存在だった。
 今でこそシルク・ドゥ・ソレイユが質的にも量的にも他を圧倒しているが、当時、チケットの確保が一番むずかしかったのは、ホワイト・タイガーやゾウを消すなど豪快なイリュージョンで世間を驚かせたジークフリート&ロイで (写真右)、ダフ屋が横行するほどの人気だった。華麗なマジックで観客を魅了したランス・バートンの人気も今では懐かしい。さらにリック・トーマス、スティーブ・ワイリック、ダーク・アーサーといった庶民的な料金のマジックショーもリーマン・ショックまでは全盛を極めた。

 しかしここ数年は、いま列挙したすべてのマジックショーは姿を消し、古株組として生き延びているのはマックキング、ペン & テラー (写真右) ぐらいしかいない。
 ちなみに大物マジシャンとして名高いデイビッド・カッパーフィールドは今でもそれなりの存在感はあるものの、彼の公演は常駐ショーではなく限られた期間のスポット公演のため量的に目立ちにくく、また仮に常駐ショーとしてやっていたとしても質的な部分でジークフリート&ロイほどの存在には成り得えていなかっただろう。
 テレビ界で知名度を上げたクリス・エンジェル (写真右下) も、シルク・ドゥ・ソレイユという人気の看板を背負ってベガス入りしたものの、注目度は今ひとつで、ダフ屋どころか、ディスカウント・チケットショップで値引き販売されることがあるほどだ。

 マジックショーが相対的に衰退傾向にあるのはシルク・ドゥ・ソレイユの勢力拡大だけが理由ではない。マジック業界そのものの構造的な部分にも問題があるといわれている。
 古今東西、マジックというものは、それほど広くない会場で披露されるのが普通で、ラスベガスも昔は例外ではなかった。
 「♪ タラララララ〜」 でおなじみのポールモーリアの名曲 「オリーブの首飾り」 が似合う場面をイメージすれば、マジックショーの会場というものの適正サイズがどの程度のものであるべきか、だいたい想像できると思われるが、一般的にはせいぜい大きくても 500席ぐらいまでだろう。
 ところが 1990年ごろに始まった巨大テーマホテルの建設ラッシュが事情を一変させてしまった。3000部屋を超える巨大ホテルにおいては、シアターにもそれなりの規模が求められ、1500席以上の施設が次々に出現、マジックショーもそういった会場で行われるようになった。ジークフリート&ロイがまさにその草分け的な存在といってよいわけだが、それはそれで大いによかった。なぜなら大規模かつゴージャスな雰囲気のマジックショーは当時の観客にとっては新鮮で、新設巨大高級ホテルにはうってつけのエンターテインメントだったからだ。

 ところが施設の大型化がマジックの大型化を誘発し、結果的に昨今のマジック衰退の潮流を招いてしまった。
 その理由はこうだ。会場が大きくなればなるほど、手からハトやトランプを出すといった小手先のトリックを利用した小規模なマジックよりも (右写真はランスバートン)、トラやゾウ、人体切断、瞬間移動、空中浮遊といったたぐいの大掛かりな装置や仕掛けを使ったマジックが求められるようになり、その種の大きなマジックの発明、開発、製造は個人では困難なため、マジックを作る側と、演じるマジシャン側の分業化が進むことになった。(もちろん今でも自分で発明したマジックを演じているマジシャンがまったくいないわけではないし、かつて分業という習慣がなかったわけでもない)
 つまり、それぞれのマジシャンは、マジックを発明した人や企業からその装置や権利を買ってステージで演じるだけになり、資金さえあればマジシャンとしての技術を持たなくても誰でも演じられるという環境ができあがってしまった。
 そして大掛かりなマジック作品はそれほどたくさん存在するものではなく、結果的に、限られた数のマジックを、世界中のマジシャンが買って演じるようになり、今ではどのショーを観ても、「このマジックはどこかでやっていたぞ!」 ということになってしまいがちで、それはまさに観る側からすればマンネリ化以外の何ものでもなく、人気が衰退するのは当然のことだ。
 とにかくマジックの世界は、マジックをやりたいという人、つまりマジシャンが多すぎるため、マジックを見たいという需要に対して供給過多になりがちで、また、ショーの中で演じるマジック作品がほしいという需要に対しては、発明する側の供給が少なすぎ、結果として、観客需要は大したサイズではないにもかかわらず、多くのマジシャンが、みんな同じようなマジックばかりをやっているという構図が出来上がってしまっている。いわゆる構造不況業種といえないこともない。
 解決策は、これまでにだれも見たことがないような全く新しいマジックの開発ということになるわけだが、業界関係者によると、アイデアはすでに出尽くされた感があり、なかなか簡単ではないようだ。

 そのようなわけで、マンネリからの客離れで多くのマジックショーが撤退してしまった現在のラスベガスの状況は、マジックファンにとっては観るべきショーがほとんどなくなり寂しい限りだが、それはそこそこ名の通ったそれなりの規模のマジックショーの話であって、超短命で終わってしまうことを承知でやっている小規模なマジックショーならば、今でもたくさん存在しているのでガッカリするのはまだ早い。ざっと数えて10本はあるだろう。なんといっても、マジックをやりたいという人は世界中にいくらでもいるのである。
 ではなぜ、採算が取れずすぐに撤退することになるであろう公演をわざわざやるのか。それは、ラスベガスで演じたことがあるという実績を作りたいからだ。
 たとえ一ヶ月でもやれば、「ラスベガス公演をやっていたマジシャン」 を自分の肩書きの中に加えることができ、それはクルーズ船などに乗り込むエンターテーナー要因として採用される際の大きな武器となるばかりか、採用後にその人物を売り込むクルーズ船側にとっても都合が良い。
 もう一つの理由は、とにかくベガスで公演をしていれば、メディアや関係者の目に止まり、どこかのショーから声が掛かるかもしれない、という期待があるからだ。シルク・ドゥ・ソレイユとまでは言わないまでも、有名なショーの中のたとえ5分でも10分でも出演させてもらえれば大出世ということになる。
 そんな意図で現在公演をしている無名マジックショーの中から興味深い3本を紹介してみたい。なお、これらのショーは、「次から次へと参入し、そしてまた次から次へと去っていく」 という昔からエンドレスで続くショービジネス界のサイクルの中でたまたま今現在公演しているショーということであって、一ヶ月後はおろか、来週には消えている可能性もあるので、観たい場合はすぐに行動を起こす必要があることを付け加えておきたい。

◎ Centerfolds of Magic
 ダウンタウンのプラザホテルで毎晩深夜11時から始まるマジックショー、18歳未満は入場不可。
 マジシャンとして登場するのは、セクシーな4人のダンサーと、プレイボーイ誌のモデルにもなったことがあるという主役兼司会役の Taya Parker の合計5人で、なんと全員がトップレスになる。
 なんとも男性諸氏には目の保養になるセクシーなショーだが、驚くのはまだ早い。トップレス女性を観るだけではなく、さわれるというから驚きだ。それも手や足ではなくセクシーな尻を両手でさわることができる。
 もはやマジックショーという次元を通り越し、アダルトショーといってもよさそうだが、観客全員がさわれるわけではないので、それを楽しみにしている者は、過度な期待は禁物だ。司会役の Taya が、観客の中から一人の男性を選びステージに上げ、そこでの掛け合いの中で、「なに遠慮しているのよ。さわりたいんでしょ。もっといやらしそうにさわっていいのよ!」 と声をかけ、男性が彼女の尻をなでまわすわけだが、観客の数は 50人もいないはずなので、目立つようにしていれば選ばれる確率はけっこう高いかもしれない。
 マジックそのものの演目としては、よく見かける人間切断や、箱のなかに隠れたトップレス美女が瞬時に入れ替わるなど、仕掛けモノが中心で、小手先を使ったマジックはほとんどない。マジックショーとしてはトークの部分がけっこうあるので、多少の語学力はほしいところだ。
 合間に出てくるコメディアン Joe Trammel 氏が、音楽に合わせて踊りながら演じる 「モノマネ 20連発」 は必見。
 入場料は $31.35 で 1ドリンク付き。ボックスオフィスは、プラザホテルのチェックインカウンターのすぐ横。

◎ Tommy Wind a Unique Magic & Music Experience
 自称 「ミュージシャン」 が演じるマジックショー。場所は The Boulevard Theater で、火曜日を除く毎日 6:30pm 開演。入場料は $49.99。
 この聞きなれない会場は、モンテカルロホテルの向かい側にあるドラッグストア Walgreens と、ハンバーガーショップ Fat Burger の間の路地を奥に進んだ突き当りにある。
 「ミュージシャンでありマジシャン」 を売りにしているところが異色で興味深いところだが、ミュージックとマジックは独立した別のものとして披露され、音楽演奏がマジックの中の要素であったりするようなことは基本的にない。つまりマジックの合間に、ときどき音楽を演奏するというだけのことで、両者は互いに無関係。楽器の種類は豊富でドラム、ピアノ、バイオリン、エレキ、ハーモニカと多彩だ。
 マジックは、オートバイで突然現れたり、回転するプロペラを通り抜けるなど、スティーブワイリックがやっていたものが大部分。テーブルの空中浮遊などはランスバートンがやっていたものとまったく同じだ。
 仕掛けや権利を買ってきて演じているだけのマジシャンかと思いきや、トランプを次から次へと出すなど、小手先の器用さもあり、マジシャンとしての勉強や練習をかなりしてきていることがうかがえる。
 父親と母親がアシスタントとしてたびたび登場するところも、経費を節約したファミリービジネス的でほほえましい。

◎ Comedy Magic Adam London
 ダウンタウンの Dホテル (かつてのフィッツジェラルズホテル) の2階のシアターで毎日午後4時に始まるコメディー・マジックショー。入場料は $19.95。
 演じている主役はユタ州ソルトレイクシティーからやって来たという愉快なマジシャン。主役といっても、他にいるのは音響担当者だけ。
 コメディーマジックというだけあってトークの部分がかなりあり語学力が求められるという意味ではとっつきにくいが、このショーで披露されるマジックは、独創的でおもしろい。
 ステージが非常に狭く、大掛かりなマジックはスペース的に不可能となっているため、基本的にはすべて小技のマジックで、そのほとんどは客との掛け合いの中で披露される。これまでに見たことがないものが多く、マジックマニアにとっては大いに興味深いのではないか。ただ一般の人にとっては、いかんせん会場施設がみすぼらしく、ラスベガスらしいゴージャスさなど微塵もないので、場末風な雰囲気が好きではない人にはおすすめできない。

以上でした。辛口に思えるかもしれませんが、的を射た見解でぐ〜のねもでません。
日本の寄席でマジックを演じていますが、独創性が問われているのは同じだとつくづく思い知らされます。現在私は古典奇術をこねくり回して、新しい現象を生むことに興味が湧いているのですけど、上記の記事はとても参考になりました。記者さんありがとうございました。

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