上野鈴本演芸場の楽屋にあるハンガーです。
よ〜くみると、メザキ洋服店(現在はありません)の電話番号(市内局番)が二桁です。
東京の市内局番が二桁っていったいいつのことなのでしょう?
調べてみると。
1956年(昭和31年)7月27日に松沢収容局に新設局番328局が割り当てられたので、それまでは二桁の市内局番であったと思われます。ということは、このハンガーは半世紀以上前のモノです。現在、このハンガーに私服を掛けさせてもらい、衣装に着替えているのでした。
おまけの雑学
1897年「電話加入者人名表」から「電話番号簿」に名称が変更される。
「電話加入者人名表」について
最初は「電話加入者人名表」と呼ばれる1枚の紙で、電話番号の1番から269番まであり、住所の記載はなく、氏名のみのものだった。当時の電話番号は申し込み順であり、「1番」は東京府庁、「2番」に逓信省事務局が登録された。官公庁、新聞社、銀行などのほか、個人名も多数掲載(69名)された。なかには、歴史上の著名人も登録されており、「160番」に三菱グループ創始者の岩崎弥太郎、「248番」に郵政事業の生みの親、前島密。現在の天気予報番号「117番」には早稲田大学創立者の大隈重信。現在の消防・救急「119番」には、東京郵便局。現在の警察「110番」には、赤羽電話所が登録されていた。
まだたったの113年前のことです。