2019浅草エーラウンド

  • 2019.10.18 Friday
  • 17:58

令和元年10月18日(金)浅草エーラウンドのピッグスキンの鞣しと剥きの工場見学会に参加してきました。

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ピッグスキンのできるまで

 

原皮の仕入れ
食肉加工の工場から輸送、生のままや塩漬けさらた物を原皮という
寒いところの豚は、脂肪が厚くきめが細かい(青森など)

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水漬け
汚れや塩分を水洗いして生皮に戻す。
豚舎の衛生度で傷の入り方が違う。汚いところは、豚がかゆがったりして擦りつけるので皮膚に傷が入りやすい、暑さにも敏感で夏よりも冬にかけて育った豚の本質が良い。ドラムを回す時間も夏は15分程度から冬になると12時間も回すことがあり、加減が難しい。

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裏打ち
裏側(肉面)についた脂肪や肉片を取り除く。

脱毛石灰漬け
石灰液に漬け込んで毛や表皮を溶かす。

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フレッシング(分割)
機械で銀面と脂肪面を二層に分割する。

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垢出し
皮の中の石灰を薬品で取り除く。

再石灰漬け酵素
皮の繊維をほぐす。

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脱灰
石灰を取り除く

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ベーチング
銀面を平滑にする。

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ピックリング
鞣し剤が染みこみやすいように酸性にする

 

鞣し
クロムやタンニンで化学変化させ皮が革になる

クロム剤

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タンニン剤 昔、職人さんが二日酔いで仕事をしていると、タンニンを指に付けて舐めていたそうな、効果の程は定かでは無い、食せると言うことかw

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水絞り
ローラで挟んで余分な水を抜く

 

シェービング
皮の厚さを揃える

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こいつは、業者が引き取り、コラーゲンやらなんやらに加工される

再鞣し
堅さや風合いなどを調整するために色々な方法でもう一度なめす

中和
染料や油が染みこみやすいように酸を中和

染色・加脂
油を加えることで柔らかくする

乾燥
暑い作業で汗をかいてもすぐに乾いてしまう

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金網で出来たドラムがあり、スエード・ヌバック用、ダボで革を引っ掛け回すと光沢が出てしまうことがあり、それを避けるために板で革を回すようになっている

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味入れ
ステーキングで革を傷つけないように水分を与える

ステーキング
機械でもんで柔らかくする

 

ネット張り
熟練のいる作業、早さだけで無く、どこにクリップを掛けるか見極める
放射状に革は伸びる

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塗装
美しさや耐久性を高める

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アイロン仕上げ
艶を出したり、シボを出す

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傷の多い革は、修正されてスエード、ヌバック、それなりに

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坪入れ(軽量)
デシ単位で面積を測量する。精密な機械には東京の検疫が入る。裏面にスタンプ表示

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各種加工
革剥き、エンボス、パンチング、フィルム貼り、プリントなど

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剥き

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刃を研ぎながら剥いているのは、小さい剥き機と同じだが、迫力が違う(笑)

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牛革の半裁剥き

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出荷
革問屋やお客様に届ける

 

(メモ)

東京都の浄水で工業用水の施設が老朽化、改装、新設スルとなると費用をまかなうために、水道料金が10倍以上になってしまう問題
元々は、地盤沈下を鑑みての工業用水化

原皮は食肉加工からでる皮を使用
削ぎ落とす部分は油、ラード、肥料などに加工される

後継者不足で衰退している
墨田区で豚、足立区で牛の鞣し工場があったが、足立区では廃業してしまった

中国など外国では豚の皮も食べるために、豚の鞣しはほとんど行われていない
そのため日本のタンナーが多くを輸出している。過去に輸出拡大のため価格を下げたことがその後裏目に出た。日本では、豚は低価格低品質の風評が広まってしまった。柔らかく、丈夫で通気性の良い豚革は、硬くてパリッとした仕上げも可能になるという。

豚とクロム何も悪いことをしていないのに、評価が低すぎる。せっかくの技術革新が、技術者の情熱だよりになっていて、予算が釣り合わない。環境が手品師と似ている。一人で納得する。

三価クロムでなめし、染色その他の加工で輸送途中にもし化学変化が起こるなどして六価クロムに変化してしまわないかなど、大手企業の厳しい検閲がある。そんなことあり得るのか?

豚コレラ問題で、なめし後の革輸出にまで波及し、中国などは製品化された物にも難色を示している。

大量の水と薬品にさらされ、最後には200°で2トンのプレスを入れられ生き残れるコレラ菌は居るのだろうか?

 

東京都立皮革技術センター

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番外編

京成八広駅から東京都立皮革技術センターに向かう途中、ミニ・マルヤマを発見

日本にミニクーパーを広めた功績を称えて、エリザベス女王からサーの称号を頂いている

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車掌鞄製作風景1

  • 2019.05.11 Saturday
  • 14:47

製作風景の動画をとリクエスト頂き、ようやく重たい腰が上がりました。

いい加減な編集です。

作業は、まだ続きますけど、鈴本演芸場の10日間にはできないと思います。

 

革包丁2

  • 2019.03.11 Monday
  • 20:59

新しい革包丁は、怖いくらいに切れる。

本当に怖いので、鞘を作った。

革包丁の柄と同じ朴(ほうのき)を端材入れで見つけて、嬉しくなる。

ごっつくなってしまった。

きつめにして、使っている内にきゅっと収まる感じにしてみた。

朴の木は柔らかくて加工が楽、と思ったけれども鞘作りは結構面倒だw

作業をしている内に、他の革包丁の鞘作りにめげてしまった。

そこで、思いつく。 横着の発想。

包丁立てにしよう

で、また端材入れを物色していると、桐を見つける。

桐なら刃が当たっても欠けることはないので、良いぞ。

折角作った鞘ももったいないので、横に立てた。恐らく出番は無い(笑)

革包丁 NEW!

  • 2019.03.09 Saturday
  • 16:45

久し振りに贅沢な買い物をした。

鍛治屋さんにレザークラフトで使う包丁を作ってもらった。

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青紙2号という鋼に焼き入れをして頂いた。

裏すきが丁寧で美し!

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高級な鑿のようだ。

発注する折、鑿のような裏すきを入れて研ぎ安くとお願いしたのだけれど、ここまで綺麗にすいてもらって感動している。

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刃先がかけないように丸みがあり、小刃の側面にもアールが入っている。これは、革を傷つけないようにとの心配りと思われる。このアールは裏にも同じく入っていた。

刃の青紙2号は、硬くても粘りが有る鋼で有名だけれど、高価で今まで使ったことがない。

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丁寧に研いであり真っ直ぐ、マクロで見ないと分からないような二段研ぎになっていた。

硬い鋼が欠けにくいようにとの配慮だろう。自分で研ぐ時も、二段刃にしよう。

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鍛治職人さんありがとうございます。

よく研いで大切に長く使います。

m(_ _)m

二楽さん鋏ケース

  • 2018.12.12 Wednesday
  • 10:45

新宿の楽屋でひょんな事から紙切り芸人林家二楽先生のハサミケースを作らせてもらった。本人はそんなに高く無いと言っていたが、高価そうだ。

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3回図面直しをして寸法を割り出す

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まずは立体成型用の木型作り

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木材でも精度が出せるMDFを使用して二丁入りケースの木型が完成

内部構造は鋭いハサミの先で革を突き破らないようにアルミ板でプロテクターを仕込む

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ぷっくりした形状に縫い穴を開けるため工具を新調

同じ革ですけど、染め色が変わると雰囲気変わります。

二楽さんには黒と茶

息子の八楽さんには染めていないヌメ革とブルー

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ハサミ収納部分はいじれないので蓋だけで遊びましたw

車掌鞄

  • 2018.11.30 Friday
  • 21:28

車掌鞄の口金を見つけてから、楽しくなって一気に作りました。

一番の難所は型紙作り、口金の取り付け穴が決まっていて、数ミリのズレも許されない。

謝楽祭用に買った革の余りというか、傷があってはねたところを使用したので、新品なのに傷だらけですけど、試作と言うことで。

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試行錯誤の結果、試作はこのように

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厚めのヌメ革を使用したので、ひっくり返すのが大変でした。

型紙も取れたので、次回作はふっくら仕上げたいところです。

そのためには革の厚さ1mmくらいが良いような気がします。

裏を付けたくないので、やはりヌメ革かなぁー。

 

中は、初回作もあって色々入れ込みすぎ。

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専用ポケット多すぎ

次はシンプルにスリットを一つだけにします。

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暇が出来たら、口金買いにいきますw

首からさげるストラップも作らないと。

 

車掌鞄の口金

  • 2018.11.27 Tuesday
  • 21:05

浅草橋に手品用のロープを買いに行ったらたまたま見つけた車掌鞄の口金

折角だから車掌鞄を作ろう

本体はどんな形だったかなぁ?過去の記憶をたどり、ネットで画像を検索して

コピー用紙で型取り中

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なんか、女性物のハンドバックみたいだ

こうかな?

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でもこっちの方が好きだし

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試行錯誤中

内側には仕切ほしいな

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実用美のある物って意外と難しい、昔の人やっぱり凄いな

照明って大事なのね

  • 2018.11.22 Thursday
  • 19:24

今回は舞台照明のことではなくて、お部屋の明かりです。

最近目が疲れやすく、珈琲豆のピッキングをしても、もの作りをしていても、目が痛い!集中力途切れた。など歳のせいだと決めつけていました。そんな時にふと思いついたことが。

先日靴工場見学をさせていただいたおり、気に掛かっていた事が有りまして、それが室内照明なのです。

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カメラの性能が上がって、ストロボを使用しなくてもそこそこ良い写真が撮れるのねと、やり過ごしていたのですが、写真を見直して気がつきました。作業場の照明が優秀なのでは?

窓がうっすらと青みがかっています。その日は曇りでした。ですと色温度が高い6500Kくらいでしょうか、室内蛍光灯は白く6000K以下と言うことが分かります。

ここまで来て気がついたのは。

目に優しい照明=作業効率=集中力アップ?=年齢カバー(歳にこだわりすぎ)

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これだ!作業場は半端ない蛍光灯の数でした。そこで、目に優しい室内照明を調べてみました。

ちらつかない=これは、LED照明に軍配

明るさ=照度、明るすぎるのは目が疲れるのでは?と思い違いしていました。太陽光を基準に目にはある程度の明るさが必要なようです

演色値=その光がどれだけ太陽光に近いか。これが重要なようで、物の色味はコレで決まるくらい写真家や画家は気にされるそうな。一般人にしても脳が補正しない=疲れないと言うことらしい。世の中には色評価用蛍光ランプと言うのが有った。

影が出にくい=多重影対策

調光機能=明るさが調整できる

調色機能=色温度が変えられる

コレを全部整えると手術室になるらしい

無茶だ(笑)

で、部屋の明かりには手を付けずデスクライトを見直すことにしました

 

基準を決めないと。機能が良ければデザインは無視、価格はなるべく安くw

○照度=国内基準があって、光源から30cmで500ルクス、50cmで250ルクスを満たすとJIS規格のAA水準

○演色値=太陽光をRa100として、どれだけ近いかという値

○デスクライトだから明かりの取り回しが良く、普段邪魔にならない。私にとっては重要だ

この基準でデスクライトを探しました

 

しかーし、安めのライトには宣伝文句だけで、データが載っていない!

ようやく探し当てたのが、山田照明(ヤマダ電機ではない) Z-LIGHT Z-80PROIIB

照度=JIS規格のAA水準以上

演色値=Ra97(この機種しか無かった)

色温度=5000K(調色無し)

アームは何所でもピッタリ止まるZライト

価格18,880 円(ヨドバシ)高いなぁと思いながら演色値で判断すると選びようがなくこの機種しか有りませんでした。

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前のデスクライトは

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こいつは、押し入れ照明にw

さっそくハンドピック、効果の程は驚くくらいに楽です。

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手元明かりだけでもこれだけ違うのかと思い知らされたのでした。

私は影が薄いけど、このライトの影も薄いのねw

珈琲豆『パカマラ』

  • 2018.11.20 Tuesday
  • 15:20

エルサルバドルのPROCAFE(珈琲研究所)で人工交配されて誕生した品種。スタバに押されて一般は買えなかったが、ようやくエルサルバドル産のパカマラを入手出来た。ワタル社様ありがとうございます。

パカマラ.jpg

お初の感想は、タマネギ臭くない。

浅めのローストが向いているような気がする。

美味しい、かつ飽きない。

価格は高めだけれど、我慢できる。

過去の珈琲価格に翻弄されている自分がいる。

 

まとめ。

エルサルバドルもギャング難民に溢れてアメリカに不法移民と取り上げられていた。

どうか、平和な国になり、パカマラを越える品種を作り出して欲しい。

こんなに美味しい珈琲を生産できる場所はアメリカ本土には無いと思います。

竹製の珈琲ドリッパー

  • 2018.10.26 Friday
  • 12:37

昨年、NHK「イッピン」という番組で長野県・戸隠の竹細工を取り上げていた。その中で竹製のドリッパーが紹介されており、これで珈琲を淹れてみたいと興味を持った。

ネット販売を検索したところ、番組で紹介されていた井上竹細工店(長野市戸隠中社3416)ではネットショップは無く、長野のお店まで買いに行かなければならない、作ったはしから売れてしまうのだろう。その後他店からネット購入が出来るようになった。虎竹製が3,780円、藤倉商店が3,240円、長野のまがり竹では無いが、ドロッパーにそれほどの強度はいらないかもと藤倉商店の品を買ってみた。おまけとしてお箸、パンフレットが同封されていて驚く。

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熱処理されて曲がった竹の取っ手が特徴

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軽く丈夫なので、登山家の間で広まったらしい。

珈琲の楽しみが増えた。

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